尊者阿難、承佛聖旨、即從座起、偏袒右肩、長跪合掌、而白佛言。今日世尊、諸根悦豫、姿色清淨、光顏巍巍、如明淨鏡 影暢表裏。威容顯耀、超絶無量。未曾瞻覩。殊妙如今。唯然大聖、我心念言。今日世尊、住奇特法。今日世雄、住佛所住。今日世眼、住導師行。今日世英、住最勝道。今日天尊、行如來德。去來現佛、佛佛相念。得無今佛 念諸佛耶。何故威神 光光乃爾。於是世尊、告阿難曰。云何阿難、諸天教汝、來問佛耶。自以慧見、問威顏乎。阿難白佛。無有諸天 來教我者。自以所見、問斯義耳。佛言善哉、阿難所問甚快。發深智慧 眞妙辯才、愍念衆生、問斯慧義。如來以無盡大悲、

12尊者阿難、仏の聖旨を承けてすなわち座より起ち、偏えに右の肩を袒ぎ、長跪合掌して仏に白して言さく、「今日、世尊、諸根悦予し姿色清浄にして、光顔魏魏とまします。明らかなる浄鏡の裏表に影暢するがごとし。威容顕曜にして超絶したまえること無量なり。未だ曾て瞻覩せず。殊妙なること今のごとくましますをば。唯然り。大聖、我が心に念言すらく、今日、世尊、奇特の法に住したまえり。今日、世雄、仏の所住に住したまえり。今日、世眼、導師の行に住したまえり。今日、世英、最勝の道に住したまえり。今日、天尊、如来の徳を行じたまえり。去・来・現の仏、仏と仏と相念じたまえり。今の仏も諸仏を念じたまうことなきことを得んや。何がゆえぞ威神光光たること乃し爾る」と。
 13ここに世尊、阿難に告げて曰わく、「云何ぞ阿難、諸天の汝を教えて仏に来し問わしむるや。自ら慧見をもって威顔を問いたてまつるや。」14阿難、仏に白さく、「諸天の来りて我に教うる者、あることなし。自ら所見をもってこの義を問いたてまつるのみ」と。