回向願求 生極樂國。戒香薫修、如此行者、命欲終時、見阿彌陀佛、與諸眷屬 放金色光、持七寶蓮華、至行者前。行者自聞、空中有聲 讚言善男子、如汝善人。隨順三世 諸佛敎故、我來迎汝。行者自見、坐蓮華上。蓮華即合。生於西方 極樂世界、在寶池中。經於七日、蓮華乃敷。華既敷已、開目合掌、讚歎世尊。聞法歡喜、得須陀洹。經半劫已、成阿羅漢。是名中品中生者。
中品下生者、若有善男子善女人、孝養父母、行世仁慈。此人命欲終時、遇善知識、爲其廣説 阿彌陀佛 國土樂事、亦説法藏比丘 四十八願。聞此事已、尋即命終。譬如壯士 屈伸臂頃、即生西方 

極楽国に生まれんと願求す。戒香薫修せる、かくのごときの行者、命終わらんと欲る時に、阿弥陀仏もろもろの眷属と金色の光を放ち、七宝の蓮華を持って、行者の前に至りたまうを見る。行者自ら聞けば、空中に声ありて讃めて言わく、「善男子、汝がごときは善人なり。三世諸仏の教に随順するがゆえに、我来りて汝を迎う」と。行者自ら見れば蓮華の上に坐す。蓮華すなわち合す。西方極楽世界に生まれて、宝池の中にあり。七日を経て蓮華すなわち敷く。華すでに敷け已りて、目を開く。合掌して、世尊を讃歎す。聞法歓喜して須陀洹を得。半劫を経已りて阿羅漢と成る。これを「中品中生の者」と名づく。
 27「中品下生」というは、もし善男子・善女人ありて、父母に孝養し、世の仁慈を行ず。この人、命終わらんと欲る時に、善知識の、それがために広く阿弥陀仏の国土の楽事を説き、また法蔵比丘の四十八願を説くに遇わん。この事を聞き已りて、すなわち命終す。たとえば壮士の臂を屈伸する頃のごとくに、すなわち西方極楽世界に生ず。