みな名を称し阿弥陀仏の本願を憶念することかくのごとし。もし人、我を念じ名を称して自ずから帰すれば、すなわち必定に入りて阿耨多羅三藐三菩提を得、このゆえに常に憶念すべしと。偈をもって称讃せん。
28無量光明慧、  身は真金の山のごとし。
我いま身口意をして、  合掌し稽首し礼したてまつると。乃至
人よくこの仏の、  無量力功徳を念ずれば、
即のときに必定に入る。  このゆえに我常に念じたてまつる。乃至
もし人、仏に作らんと願じて、  心に阿弥陀を念じたてまつれば、
時に応じてために身を現じたまわん。  このゆえに我、
かの仏の本願力を帰命す。  十方のもろもろの菩薩も、
来りて供養し法を聴く。  このゆえに我稽首したてまつると。乃至
もし人善根を種えて、 疑えばすなわち華開けず。
信心清浄なる者は、  華開けてすなわち仏を見たてまつる。
十方現在の仏、  種種の因縁をもって、
かの仏の功徳を嘆じたまう。  我いま帰命し礼したてまつると。乃至
かの八道の船に乗じて、  よく難度海を度す。
自ら度しまた彼を度せん。  我自在人を礼したてまつる。