みな名を称し阿弥陀仏の本願を憶念することかくのごとし。もし人、我を念じ名を称して自ずから帰すれば、すなわち必定に入りて阿耨多羅三藐三菩提を得、このゆえに常に憶念すべしと。偈をもって称讃せん。
無量光明慧、 身は真金の山のごとし。
我いま身口意をして、 合掌し稽首し礼したてまつると。
乃至
人よくこの仏の、 無量力功徳を念ずれば、
即のときに必定に入る。 このゆえに我常に念じたてまつる。
乃至
もし人、仏に作らんと願じて、 心に阿弥陀を念じたてまつれば、
時に応じてために身を現じたまわん。 このゆえに我、
かの仏の本願力を帰命す。 十方のもろもろの菩薩も、
来りて供養し法を聴く。 このゆえに我稽首したてまつると。
乃至
もし人善根を種えて、 疑えばすなわち華開けず。
信心清浄なる者は、 華開けてすなわち仏を見たてまつる。
十方現在の仏、 種種の因縁をもって、
かの仏の功徳を嘆じたまう。 我いま帰命し礼したてまつると。
乃至
かの八道の船に乗じて、 よく難度海を度す。
自ら度しまた彼を度せん。 我自在人を礼したてまつる。