顕浄土方便化身土文類六 (末)

愚禿釈親鸞集
 122それ、もろもろの修多羅に拠って真偽を勘決して、外教邪偽の異執を教誡せば、
夫拠諸修多羅勘決真偽教誡外教邪偽異執者、
 123『涅槃経』(如来性品)に言わく、仏に帰依せば、終にまたその余の諸天神に帰依せざれ、と。略出
 124『般舟三昧経』に言わく、優婆夷、この三昧を聞きて学ばんと欲わば、乃至 自ら仏に帰命し、法に帰命し、比丘僧に帰命せよ。余道に事うることを得ざれ、天を拝することを得ざれ、鬼神を祠ることを得ざれ、吉良日を視ることを得ざれ、と。已上
 125また言わく、優婆夷、三昧を学ばんと欲わば、乃至 天を拝し神を祠祀することを得ざれ、と。略出
 126『大乗大方等日蔵経』巻第八、「魔王波旬星宿品」の第八の二に言わく、その時に佉盧虱吒、天衆に告げて言わく、「このもろもろの月等、おのおの主儻あり。汝、四種の衆生を救済すべし。何者をか四とする。地上の人・諸龍・夜叉・乃至蝎等を救けん。かくのごときの類、みなことごとくこれを救けん。我、もろもろの衆生を安楽するをもってのゆえに、星宿を布置す。おのおの分部乃至摸呼羅の時等あり。またみなつぶさに説かん。その国土方面の処に随いて、所作の事業随順し増長せん。」佉盧虱吒、大衆の前にして、掌を合せて、