47
信心歓喜慶所聞
乃曁一念至心者
南無不可思議光仏
頭面に礼したてまつれ
48
仏慧功徳をほめしめて
十方の有縁にきかしめん
信心すでにえんひとは
つねに仏恩報ずべし
已上四十八首 愚禿親鸞作
阿弥陀如来 観世音菩薩
大勢至菩薩
釈迦牟尼如来 富楼那尊者
大目犍連
阿難尊者
頻婆娑羅王 韋提夫人
耆婆大臣
月光大臣
提婆尊者 阿闍世王
雨行大臣
守門者
浄土和讃 愚禿親鸞作
大経意 二十二首
1
尊者阿難座よりたち
世尊の威光を瞻仰し
生希有心とおどろかし
未曾見とぞあやしみし
2
如来の光瑞希有にして
阿難はなはだこころよく
如是之義ととえりしに
出世の本意あらわせり
3
大寂定にいりたまい
如来の光顔たえにして
阿難の恵見をみそなわし
問斯恵義とほめたまう
4
如来興世の本意には
本願真実ひらきてぞ
難値難見とときたまい
猶霊瑞華としめしける
5
弥陀成仏のこのかたは
いまに十劫とときたれど
塵点久遠劫よりも
ひさしき仏とみえたまう
6
南無不可思議光仏
饒王仏のみことにて
十方浄土のなかよりぞ
本願選択摂取する