皆華を持して佛の上に散じ 心淸淨にして無量を稱したてまつる 佛前に於て住して自ら説く 願はくは我が刹をして此の如くならしめん 散ずる所の華虚空に止りて 合成して百由旬を蓋ふ 其の柄妙嚴にして飾り好く 悉く遍く衆會の上に覆ふ 諸の菩薩都て往き至る 諸尊の刹は値ふことを得難し 是の如の人佛の名を聞きて 快く安隱にして大利を得ん 吾等が類是の徳を得ん 諸の此の刹に好き所を得ん 本國を計るに夢の若如し 無數劫にも淨きは此の土なり 菩薩の世尊を遶るを見るに 威神猛壽極無し 國覺衆甚だ淸淨なること 無數劫にも思議し難し 時に無量世尊笑みたまふ 三十六億那術 此の數の光口より出で 遍く諸の無數の刹を炤す 則ち迴光還りて佛を遶り 三匝し已りて頂より入る 色霍然として復現ぜず 天亦人も皆歡喜す 廅樓亘坐より起ちて 衣服を正して稽首して問ひ 佛に白して言はく何に縁りてか笑みたまふ 唯世尊是の意を説きたまへ 願はくは我に本空の莂を授け 慈護して百福の相を成ぜしめよ 是の諸の音聲を聞く者 一切の人踊躍して喜ぶ 梵の音及び雷霆 八種の音深重の聲なり 佛廅樓亘に決を授けたまふ 今吾説かん仁諦かに聽け 衆の世界の諸菩薩 須阿提に到りて佛を禮し 聞きて歡喜し廣く奉行して 疾く淨を得る處に至ることを得ん 已に此の嚴淨の國に到りぬれば 便ち速に神足を得て倶に 眼洞かに視耳徹かに聽き 亦還て宿命を知ることを得ん 無量覺其の決を授けん 我前世に本願有り 一切の人法を説くを聞かば 皆疾く我が國に來生せん 吾が願ずる所皆具足せん 衆の國より來生せん者 皆悉く此の間に來到して 一生に不退轉を得ん 若し菩薩更に願を興して 國をして我が刹の如くならしめんと欲せん 亦念へらく一切人を度し 各々願はくは十方に達せしめん