信心清淨なる者は 華開けて則ち佛を見たてまつる 十方現在の佛 種種の因縁を以て 彼の佛の功德を歎じたまふ 我今歸命し禮したてまつる 其の土具に嚴飾にして 彼の諸の天宮に殊なり 功德甚だ深厚なり 是の故に佛足を禮したてまつる 佛足には千輻輪あり 柔軟にして蓮華の色あり 見る者皆歡喜し 頭面に佛足を禮したてまつる 眉間の白毫の光は 猶し清淨なる月の如し 面の光色を増益す 頭面に佛足を禮したてまつる 本佛道を求むる時 諸の奇妙の事を行ず 諸經の所説の如し 頭面に稽首し禮したてまつる 彼の佛の言説したまふ所 諸の罪根を破除す 美言にして益する所多し 我今稽首し禮したてまつる 此の美言の説を以て 諸の著樂の病を救ひたまふ 已に度し今猶度す 是の故に稽首し禮したてまつる 人天の中の最尊なり 諸天頭面に禮したてまつる 七寶の冠足を摩づ 是の故に我歸命したてまつる 一切の賢聖衆 及び諸の人天衆 咸く皆共に歸命す 是の故に我亦禮したてまつる 彼の八道の船に乘じて 能く難度海を度す 自ら度し亦彼を度せん 我自在人を禮したてまつる 諸佛無量劫に 其の功德を讃揚せむに 猶尚盡すこと能はず 清淨人を歸命したてまつる 我今亦是くの如し 無量の德を稱讃す 是の福の因縁を以て 願はくは佛常に我を念じたまへ 我今・先世に於て 福德若しは大小 願はくは我佛の所に於て 心常に清淨なることを得ん 此の福の因縁を以て 獲ん所の上玅の德 願はくは諸の衆生の類も 皆亦悉く當に得んことを
又亦應に毘婆尸佛・尸棄佛・毘首婆伏佛・拘樓珊提伽佛・迦那迦牟尼佛・迦葉佛・釈迦牟尼佛及び未來世の彌勒佛を念ずべし。皆應に憶念し禮拝すべし。偈を以て稱讃せん。