諸有は無常・無我等なり 亦水月・電・影・露の如し 衆の爲に法の説きたまふ名字無きことを 故に我彌陀尊を頂禮したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
彼の尊の佛刹には惡の名無し 亦女人・惡道の怖なし 衆人心を至して彼の尊を敬ふ 故に我彌陀尊を頂禮したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
彼の尊の無量の方便の境には 諸趣・惡知識有ること無し 往生しすれば不退にして菩提に至る 故に我彌陀尊を頂禮したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
我彼の尊の功德の事を説くに 衆善無邊にして海水の如し 獲る所の善根淸淨なれば 衆生に回施して彼の國に生ぜしめん
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。