觀念阿彌陀佛相海三昧功德法門一卷

比丘善導集記
[三昧行相分]
『觀經』に依て觀佛三昧の法を明す一。
『般舟經』に依て念佛三昧の法を明す二。
經に依て入道場念佛三昧の法を明す三。
經に依て道場内懺悔發願の法を明す四。

『觀經』に依て觀佛三昧の法を明す。『觀經』『觀佛三昧海經』に出でたり

阿彌陀佛の眞金色の身、圓光徹照し、端正無比なるを觀ずべし。行者等、一切の時處、晝夜に常に此の想を作し、行住坐臥にも亦此の想を作せ。常に意を住して西に向ひて、彼の聖衆一切雜寶莊嚴等の相に及ぶまで、目の前に對するが如くせよ。應に知るべし。

又行者、若し坐せんと欲はば、先づ須く結跏趺坐すべし。左の足を右のの上に安じ外と齊しくし、右の足、左のの上に安じて外と齊しくせよ。右の手を左の手掌の中に安じて、二大指の面を相合せよ。次に端身正坐して、口を合せ眼を閉ぢよ。開くに似て開かず、合するに似て合せざれ。即ち心眼を以て先づ佛の頂上の蠃髻より之を觀ぜよ。頭皮は金色を作し、髮は紺靑色を作す。一髮一蠃卷きて頭上に在り。