彌陀の身心法界に徧し 衆生の心想の中に影現す 是の故に汝に勸む常に觀察せよ 依心起想の眞容を表すべし 眞容の寶像華座に臨めり 心開けて彼の國の莊嚴を見る 寶樹に三尊の華徧滿す 風鈴樂響文と同じ
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
彌陀の身色は金山の如し 相好の光明は十方を照らす 唯念佛するもの有りて光攝を蒙る 當に知るべし本願最も強しと爲す 六方の如來舌を舒べて證したまふ 專ら名號を稱して西方に至る 彼に到り華開けて妙法を聞く 十地の願行自然に彰る
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
觀音菩薩の大慈悲 已に菩提を得るも捨てて證せず 一切の五道身中に内る 六時に觀察して三輪應ず 應現の身光は紫金色なり 相好威儀轉た極無し 恆に百億光王の手を舒べて 普く有縁を攝して本國に歸せしむ
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
勢至菩薩思議し難し 威光普く無邊際を照らす 有縁の衆生光觸を蒙りて 智慧を增長して三界を超ゆ 法界傾搖して轉蓬の如し 化佛雲集して虚空に滿てり 普く有縁に勸む常に憶念して 永く胞胎を絶ちて六通を證せよ