譬類の能く知るところにあらず」となり。仏、阿難に語りたまわく、「目連等のごとき、百千万億那由他劫において、かの初会の声聞・菩薩を計えんに、知るところの数は猶し一渧のごとし。その知らざるところは大海の水のごとし。
またその国土に七宝のもろもろの樹、世界に周満せり。
金樹・銀樹・瑠璃樹・玻瓈樹・珊瑚樹・碼碯樹・硨磲樹なり。あるいは二宝・三宝、乃至、七宝、転た共に合成せるあり。あるいは金樹に銀葉華果なるあり。あるいは銀樹に金葉華果なるあり。あるいは瑠璃樹に玻瓈を葉とす。華果また然なり。あるいは水精樹に瑠璃を葉とす。華果また然なり。あるいは珊瑚樹に碼碯を葉とす。華果また然なり。あるいは碼碯樹に瑠璃を葉とす。華果また然なり。あるいは硨磲樹に衆宝を葉とす。華果また然なり。あるいは宝樹あり、紫金を本とし、白銀を茎とし、瑠璃を枝とし、水精を条とし、珊瑚を葉とし、碼碯を華とし、硨磲を実とす。あるいは宝樹あり。白銀を本とし、瑠璃を茎とし、水精を枝とし、珊瑚を条とし、碼碯を葉とし、硨磲を華とし、紫金を実とす。あるいは