功徳智慧、次いで上輩のごとくならん。」


仏、阿難に告げたまわく、「その下輩というは、十方世界の諸天人民、それ心を至してかの国に生まれんと欲せんことあらん。たといもろもろの功徳を作ること能わざれども、当に無上菩提の心を発して一向に意を専らにして、乃至十念、無量寿仏を念じてその国に生まれんと願ずべし。もし深法を聞きて歓喜信楽せん。疑惑を生ぜず。乃至一念、かの仏を念じて至誠心をもってその国に生まれんと願ぜん。この人終わりに臨んで夢のごとくにかの仏を見たてまつりて、また往生を得。功徳智慧、次いで中輩の者のごとくならん。」


仏、阿難に告げたまわく。「無量寿仏の威神極まりなし。十方世界の無量無辺不可思議の諸仏如来、彼を称歎せざることなし。東方恒沙の仏国の無量無数のもろもろの菩薩衆、みなことごとく無量寿仏の所に往詣して、恭敬し供養してもろもろの菩薩声聞大衆に及ぼさん。経法を聴受し道化を宣布す。南西北方・四維・上下、またまたかくのごとし。」


その時、世尊、頌を説きて曰わく、