専ら浄仏土を求めて、 必ずかくのごときの刹を成ぜん。」
諸仏、菩薩に告げて、 安養の仏を覩せしむ。
法を聞き楽しみて受行して、 疾く清浄の処を得よ。
かの厳浄の国に至りなば、 すなわち速やかに神通を得、
必ず無量尊において、 記を受けて等覚を成らん。
その仏の本願の力、 名を聞いて往生せんと欲えば、
みなことごとくかの国に到りて、 自ずから不退転に致る。
菩薩、至願を興して、 己が国も異なることなからんと願ず。
普く一切を度せんと念いて、 名、顕らかに十方に達せん。
億の如来に奉事し、 飛化して諸刹に遍じ、
恭敬し歓喜して去いて、 還りて安養国に到らん。
もし人、善本なければ、 この経を聞くことを得ず。
清浄に戒を有てる者、 いまし正法を聞くことを獲。
むかし、さらに世尊を見たてまつるもの、 すなわち能くこの事を信ぜん。
謙敬して聞きて奉行し、 踊躍して大きに歓喜せん。