また傍正ありとは、一に菩薩大小 二には縁覚 三には声聞辟支等 浄土の傍機なり。 四には天 五には人等なり。浄土の正機なり。
また善性について五種あり。
 一には善性、二には正性、三には実性、四には是性、五には真性なり。
また悪機について七種あり。
 一には十悪、二には四重、三には破見、四には破戒、五には五逆、六には謗法、七には闡提なり。
また悪性について五種あり。
 一には悪性、二には邪性、三には虚性、四には非性、五には偽性なり。
 光明寺和尚の云わく、
 「道俗時衆等、おのおの無上の心を発せども、生死はなはだ厭いがたく、仏法また欣いがたし。共に金剛の志を発して、横に四流を超断せよ。弥陀界に観入して帰依し合掌し礼したてまつれ。正しく金剛心を受けて、相応一念の後、果涅槃を得ん者」(玄義分)といえり。