入出二門偈頌文
『称讃浄土経』に言わく、 玄奘三蔵の訳なり
「たとい百千倶胝那由多劫を経て、それ無量百千倶胝那由多の舌をもって、一一の舌の上に無量の声を出だして、その功徳を讃めんに、また尽くること能わじ」と。文
入出二門偈頌 愚禿釈親鸞作
『無量寿経論』一巻 元魏天竺三蔵菩提留支の訳なり
婆薮般豆菩薩の造なり、婆薮般豆は、これ梵語なり。
旧訳には天親、これはこれ訛れるなり、新訳には世親なり、これを正とす。
優婆提舎願生の偈、宗師これを『浄土論』と名づく。
この論をまた『往生論』と曰えり。入出二門これより出でたり。
世親菩薩、大乗修多羅真実功徳に依って、