なわち、弘通したまう教行、おそらくは弥陀の直説といいつべし。あきらかに無漏の恵燈をかかげて、とおく濁世の迷闇をはらし、あまねく甘露の法雨をそそきて、はるかに枯渇の凡悪をうるおさんとなり。あおぐべし信ずべし。
    (絵)

 康永二歳癸未十月中旬比、依発願終画図之功畢、而間頽齡覃八旬算、両眼朦朧、雖然厥詞、如形染紫毫之処、如向闇夜、不弁筆点、仍散々無極 後見招恥辱者也而已、
                            大和尚位宗昭七十四
                            画工康楽寺沙弥円寂