讚阿彌陀佛偈

曇鸞和尚造
南無阿彌陀佛 釋して無量壽傍經と名く讚して奉りて亦安養と曰ふ

南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
現に西方此の界を去ること 十萬億刹の安樂土に在ます 佛世尊を阿彌陀と號けたてまつる 我往生を願じて歸命し禮したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
成佛より已來十劫を歴たまへり 壽命方將に量り有ること無けん 法身の光輪法界に徧じて 世の盲冥を照らす故に頂禮したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
智惠の光明量るべからず 故に佛を又無量光と号す 有量の諸相光曉を蒙る 是の故に眞實明を稽首したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。