應器の寶鉢自然に至り 百味の嘉餚儵ち已に滿つ 色を見香りを聞き意に食せんと爲れば 忽然として飽足し適悅を受く 味ふ所淸淨にして著する所無し 事已れば化し去り須ひんとすれば復現ず 晏安快樂は泥洹に次し 是の故に心を至して頭面に禮したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
十方佛土の菩薩衆 及び諸の比丘安樂に生ずるもの 無量無數にして計るべからず 已生・今生・當亦然なり 皆曾て無量の佛を供養し 百千堅固の法を攝取す 是の如き大士悉く往生す 是の故に阿彌陀を頂禮したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
若し阿彌陀の德號を聞きて 歡喜讚仰し心歸依すれば 下一念に至るまで大利を得 則ち功德の寶を具足すと爲す 設ひ大千世界に滿てらん火をも 亦應に直に過ぎて佛の名を聞くべし 阿彌陀を聞かば復退せず 是の故に心を至して稽首し禮したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
神力無極の阿彌陀は 十方無量の佛に歎ぜ所れたまふ 東方洹沙の諸の佛國の 菩薩無數にして皆往覲す 亦復安樂國の 菩薩・聲聞・諸の大衆を供養し 經法を聽受して道化を宣ぶ 自餘の九方も亦是の如し