下高に接して和して云へ。
懺悔し已りて、至心に阿彌陀佛に歸命したてまつる。
高下に接して懺して云へ。
弟子衆等、次に當に意業の罪を懺悔すべし。或は邪貪惡貪を起して、身口意業を動ぜること數を知るべからず、或は邪瞋を起して身口意業を動ぜること數を知るべからず、或は邪癡顛倒・惡見顛倒を起して身口意業を動ぜること數を知るべからず、或は意業に因て身業の十惡の罪を造作して、凡聖六道の衆生、親疎人畜等の衆生を簡ばざること數を知るべからず、或は故作・悞作・常作・無間作・自作・敎他作・隨喜作、是の如き等の意業の罪無量無邊なり。今道場の凡聖に對して發露懺悔す。永く盡して餘無けん。總じて十惡の罪を懺し竟りて、至心に阿彌陀佛に歸命したてまつる。
下高に接して和して云へ。
懺悔し已りて、至心に阿彌陀佛に歸命したてまつる。
此の十惡は即ち一切の惡を攝し盡す。今十惡の罪を懺悔するは、即ち一切の罪を懺し盡すなり。應に知るべし。
下高に接して讚じて云へ。
願はくは往生せん、願はくは往生せん。三界は安きこと無し。火宅の如し、六道周慞として競ひて門を出でんとす。門門不同にして八万四なり。各各に皆心眼の前に當れり。