愼みて心を輕くして三業を縱にすること莫れ願往生 業道分明なり欺くべからず無量樂
般舟三昧樂願往生 橫に業道を截ちて西方に入れ無量樂
七重の鐵城の門門の外に願往生 鐵蠎頭を擧げて城の上より出づ無量樂
火炎・刀輪口より出で願往生 亦皆流れて罪人の上に注ぐ無量樂
四角の鐵狗の身の毛孔より願往生 亦烟火を人身の上に雨らす無量樂
羅刹叉を擎げて心眼を刺す願往生 皆心眼もて泥犂に墮するに由てなり無量樂
熱鐵の地上に無窮の苦あり願往生 罪人或は臥し或は行き走る無量樂
大劫盡くる時眼の中に見ゆ願往生 東門の城外に淸林泉ありと無量樂
罪人一時に東に向ひて走る願往生 臨臨として門に到らんと欲すれば還閉づ無量樂
是の如く四門に遙なること半劫なり願往生 鐵網身を鉤くこと棘林の如し無量樂
上に鷹鳥有りて人の肉を啄む願往生 地に銅狗有りて爭ひ來りて食す無量樂
地上・虚空に避くべき處無し願往生 動けば即ち苦具轉た彌々多し無量樂
般舟三昧樂願往生 此の苦を説くを聞けば心摧け碎く無量樂
父母に孝せず三寶を罵るもの願往生 終時に獄火自から相迎ふ無量樂