地上の莊嚴無億數なり願往生 寶樓林樹瓔珞を垂れたり無量樂
正坐跏趺して往生すと想へ願往生 直に華池大會の中に注まりて無量樂
華中に入ると想へ華合すと想へ願往生 即ち華開けて佛身を見たてまつると想へ無量樂
彌陀を見たてまつるに光に雜色あり願往生 光光自身を相照らして來ると想へ無量樂
又自身を慈光照らすと想へ願往生 即ち籠籠として心眼開くと想へ無量樂
虚空の化佛衆を見ると想へ願往生 林樹天樂を奏し無量樂
水鳥・流波妙法を宣ぶるを聞くと想へ願往生 心心專注すれば想成ぜしむ無量樂
注想成ずる時寶國現じ願往生 即ち化佛來りて加備したまふことを得ん無量樂
觀音・勢至身無數なり願往生 常に此の行人の邊に來至したまふ無量樂
般舟三昧樂願往生 專心に佛を見んこと疑無しと想へ無量樂
佛は知めしたまへり衆生の流浪久しく願往生 無明障重にして開悟し難きを無量樂
佛大を觀ぜんに周徧し難きことを恐れて願往生 更に小を觀ぜ敎めんがために池中に在ます無量樂
一の蓮華の百寶の葉に願往生 丈六の化佛華臺に坐したまふと想へ無量樂
身に大小ありと雖も能く障を除く願往生 觀音・勢至等しくして同じく然なり無量樂