上品下生者、亦信因果、不謗大乘。但發無上道心。以此功德、回向願求 生極樂國。行者命欲終時、阿彌陀佛 及觀世音 大勢至、與諸眷屬、持金蓮華、化作五百化佛、來迎此人。五百化佛、一時授手、讚言法子、汝今清淨、發無上道心。我來迎汝。見此事時、即自見身、坐金蓮華。坐已華合。隨世尊後、即得往生 七寶池中。一日一夜、蓮華乃開。七日之中、乃得見佛。雖見佛身、於衆相好、心不明了。於三七日後、乃了了見。聞衆音聲、皆演妙法。遊曆十方、供養諸佛。於諸佛前、聞甚深法。經三小劫、得百法明門、住歡喜地。是名上品下生者。是名上輩生想、名第十四觀。

 24「上品下生」というは、また因果を信じ、大乗を謗せず。但無上道心を発す。この功徳をもって回向して極楽国に生まれんと願求す。行者命終わらんと欲る時に、阿弥陀仏および観世音・大勢至、もろもろの眷属と、金蓮華を持って、五百の化仏を化作して、この人を来迎す。五百の化仏、一時に手を授けて、讃めて言わく、「法子、汝いま清浄にして無上道心を発す。我来りて汝を迎う」と。この事を見る時、すなわち自ら身を見れば、金蓮華に坐す。坐し已れば華合す。世尊の後に随いて、すなわち七宝池の中に往生することを得。一日一夜に、蓮華すなわち開く。七日の中にすなわち仏を見たてまつることを得。仏身を見たてまつるといえども、もろもろの相好において心明了ならず。三七日の後において、すなわち了了に見たてまつる。もろもろの音声を聞くに、みな妙法を演ぶ。十方に遊歴して諸仏を供養す。諸仏の前において甚深の法を聞く。三小劫を経て、百法明門を得、歓喜地に住す。これを「上品下生の者」と名づく。これを「上輩生想」と名づく、「第十四の観」と名づく。」