p204 / 顕浄土真実行文類二(教行信証・行)

 136無量寿如来に帰命し、不可思議光に南無したてまつる。
 137法蔵菩薩の因位の時、世自在王仏の所にましまして、
 諸仏の浄土の因、国土人天の善悪を覩見して、
 無上殊勝の願を建立し、希有の大弘誓を超発せり。
 五劫、これを思惟して摂受す。重ねて誓うらくは、名声十方に聞こえんと。
 あまねく、無量・無辺光、無碍・無対・光炎王、
 清浄・歓喜・智慧光、不断・難思・無称光、
 超日月光を放って、塵刹を照らす。一切の群生、光照を蒙る。
 本願の名号は正定の業なり。至心信楽の願を因とす。
 等覚を成り、大涅槃を証することは、必至滅度の願成就なり。
 138如来、世に興出したまうゆえは、ただ弥陀本願海を説かんとなり。
 五濁悪時の群生海、如来如実の言を信ずべし。
 よく一念喜愛の心を発すれば、煩悩を断ぜずして涅槃を得るなり。
 凡聖、逆謗、ひとしく回入すれば、衆水、海に入りて一味なるがごとし。
 摂取の心光、常に照護したまう。すでによく無明の闇を破すといえども、
 貪愛・瞋憎の雲霧、常に真実信心の天に覆えり。
帰命無量寿如来 南無不可思議光
法蔵菩薩因位時 在世自在王仏所
覩見諸仏浄土因 国土人天之善悪
建立無上殊勝願 超発希有大弘誓
五劫思惟之摂受 重誓名声聞十方
普放無量無辺光 無碍無対光炎王
清浄歓喜智慧光 不断難思無称光
超日月光照塵刹 一切群生蒙光照
本願名号正定業 至心信楽願為因
成等覚証大涅槃 必至滅度願成就
如来所以興出世 唯説弥陀本願海
五濁悪時群生海 応信如来如実言
能発一念喜愛心 不断煩悩得涅槃
凡聖逆謗斉回入 如衆水入海一味
摂取心光常照護 已能雖破無明闇
貪愛瞋憎之雲霧 常覆真実信心天