p489 / 浄土和讃・高僧和讃
 無量光ともうしけり
3
十二の如来あいつぎて
 十二劫をへたまえり
 最後の如来をなづけてぞ
 超日月光ともうしける
4
超日月光この身には
 念仏三昧おしえしむ
 十方の如来は衆生を
 一子のごとく憐念す
5
子の母をおもうがごとくにて
 衆生仏を憶すれば
 現前当来とおからず
 如来を拝見うたがわず
6
染香人のその身には
 香気あるがごとくなり
 これをすなわちなづけてぞ
 香光荘厳ともうすなる
7
われもと因地にありしとき
 念仏の心をもちてこそ
 無生忍にはいりしかば
 いまこの娑婆界にして
8
念仏のひとを摂取して
 浄土に帰せしむるなり
 大勢至菩薩の
 大恩ふかく報ずべし

  已上大勢至菩薩

源空聖人御本地也


高僧和讃  愚禿親鸞作

龍樹菩薩   付釈文 十首
1
本師龍樹菩薩は
 智度十住毘婆娑等
 つくりておおく西をほめ
 すすめて念仏せしめたり

2
南天竺に比丘あらん
 龍樹菩薩となづくべし
 有無の邪見を破すべしと
 世尊はかねてときたまう