觀經玄義分 卷第一

沙門善導集記
[歸三寶偈]
 先づ大衆を勸めて發願せしめんとして三寶に歸す。
道俗時衆等 各々無上の心を發せとも 生死甚だ厭ひ難く 佛法復欣ひ難し 共に金剛の志を發して 橫に四流を超斷せよ 彌陀界に願入して 歸依し合掌し禮したてまつれ 世尊我一心に 盡十方の法性眞如海と 報化等の諸佛と 一一の菩薩身と 眷屬等の無量なると 莊嚴及び變化と 十地三賢海と 時劫の滿と未滿と 智行の圓と未圓と 正使の盡と未盡と 習氣の亡と未亡と 功用と無功用と 證智と未證智と 妙覺及び等覺と 正しく金剛心を受けて 一念に相應して後 果德涅槃の者とに歸命したてまつる 我等咸く三佛菩提尊に歸命したてまつる 無礙の神通力もて 冥に加して願はくは攝受したまへ 我等咸く三乘等の賢聖の 佛の大悲心を學びて 長時に退くこと無き者に歸命す 請ひ願はくは遙かに加備したまへ 念念に諸佛を見たてまつらん 我等愚癡の身 曠劫より來流轉して 今釋迦佛の末法の遺跡 彌陀の本誓願 極樂の要門に逢へり 定散等しく廻向して 速に無生の身を證せん 我菩薩藏