此等の諸の菩薩、亦佛に隨ひ來りて行者を迎接したまふ。恩を報ぜん爲の故に、心を至して之を禮すること一拜。

普く師僧・父母及び善知識、法界の衆生と、三障を斷除して、同じく阿彌陀佛國に往生することを得んが爲に、歸命し懺悔したてまつる。

至心懺悔

南無し懺悔す十方佛 願はくは一切の諸罪根を滅したまへ 今久近に修する所の善を將て 回して自他安樂の因と作す 恆に願はくは一切臨終の時 勝縁勝境悉く現前せん 願はくは彌陀大悲主 觀音・勢至・十方尊を覩たてまつらん 仰ぎ願はくは神光授手を蒙りて 佛の本願に乘じて彼の國に生ぜん

懺悔回向發願し已りて、心を至して阿彌陀佛に歸命したてまつる。

 次に梵を作し 偈を説きて發願せよ。『寶性論』に出でたり

禮懺の諸の功德もて 願はくは命終の時に臨みて 無量壽佛の無邊の功德身を見たてまつらん 我及び餘の信者 既に彼の佛を見已りて 願はくは離垢眼を得 安樂國に往生して 無上菩提を成ぜん

禮懺し已りて一切恭敬す。

佛に歸す菩提道心を得て恒に不退ならん 願はくは諸の衆生と共に回して無量壽國に往生せんと願ぜん
法に歸す薩婆若もて大總持門を得ん 願はくは諸の衆生と共に回して無量壽國に往生せんと願ぜん