願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
正坐跏趺して三昧に入れば 想心念に乘じて西方に至る 彌陀の極樂界を覩見するに 地上・虚空七寶をもて莊れり 彌陀の身量極めて無邊なれば 重ねて衆生を勸めて小身を觀ぜしむ 丈六八尺機に隨ひて現じ 圓光の化佛前眞に等し
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
上輩は上行上根の人なり 淨土に生れんことを求めて貪・瞋を斷ず 行の差別に就て三品を分つ 五門相續して三因を助く 一日七日專ら精進して 畢命に臺に乘じて六塵を出づ 慶ばしいかな逢ひ難くして今遇ふことを得たり 永く無爲法性の身を證せん
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
中輩は中行中根の人なり 一日齋戒して金蓮に處す 父母に孝養せるを回向せしめ 爲に西方快樂の因と説く 佛聲聞衆と來り取りて 直に彌陀の華座の邊に到らしむ 百寶の華に籠りて七日を經 三品の蓮開けて小眞を證す
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。