一切の時中に相續して作し願往生 死に至らんを期と爲して專にして復專なれ無量樂
 一び彌陀安養國に到りぬれば願往生 畢竟逍遙して即ち涅槃なり無量樂
 涅槃の莊嚴處處に滿ち願往生 色を見香を聞ぐに罪障除こる無量樂
 空中に飛踊して神變を作し願往生 淨土の難思議なることを讚歎す無量樂
 或は華香を散じて佛に供養し願往生 佛の慈恩を報ずるに心無盡なり無量樂
 釋迦如來の力に因らずば願往生 彌陀の淨土若爲んしてか聞かん無量樂
 衆生の障盡くるを聞きて皆喜び願往生 頓に諸惡を斷じて願じて生を求めよ無量樂
 般舟三昧樂願往生 誓願して今生に佛敎に順じ無量樂
 行住坐臥に專ら念佛せよ願往生 一切の善業併ら須く廻すべし無量樂
 念念の時中に常に懺悔すれば願往生 終時に即ち金剛臺に上らん無量樂
 一切の時中に西を望みて禮し願往生 凡聖の心相向ふことを表知せしめよ無量樂
 佛は衆生の心の雜亂を知ろしめして願往生 偏に正念して西方に住せ敎しめたまふ無量樂
 彌陀國の遠近を知らず願往生 佛道はく十萬億を超過せりと無量樂
 道里遙なりと雖も足もて到らざれば願往生 彈指の間に寶池に入る無量樂