中において自然に化生せん。跏趺して坐せん。須臾の頃に身相・光明・智慧・功徳、もろもろの菩薩のごとく具足し成就せん。
また次に慈氏、他方仏国のもろもろの大菩薩、発心して無量寿仏を見たてまつり、およびもろもろの菩薩・声聞の衆を恭敬し供養せんと欲わん。かの菩薩等、命終して無量寿国の七宝華の中に生まるることを得て自然に化生せん。



弥勒、当に知るべし。かの化生の者は智慧勝れたるがゆえに、その胎生の者はみな智慧なし。五百歳の中にして常に仏を見たてまつらず。経法を聞かず。菩薩・もろもろの声聞衆を見ず。仏を供養せんに由なし。菩薩の法式を知らず。功徳を修習することを得ず。当に知るべし、この人、宿世の時に智慧あることなくして疑惑せしが致すところなるなり。」
仏、弥勒に告げたまわく、「たとえば転輪聖王に別に七宝の宮室ありて、種種に荘厳し床帳を張設して、もろもろの繒幡を懸けたらんがごとし。もしもろもろの小王子ありて罪を王に得れば、