執金剛臺、與大勢至菩薩、至行者前。阿彌陀佛、放大光明、照行者身。與諸菩薩、授手迎接。觀世音大勢至 與無數菩薩、讚歎行者、勸進其心。行者見已、歡喜踊躍。自見其身 乘金剛臺、隨從佛後、如彈指頃 往生彼國。生彼國已、見佛色身 衆相具足。見諸菩薩 色相具足。光明寶林、演説妙法。聞已即悟 無生法忍。經須臾間 曆事諸佛、徧十方界、於諸佛前 次第授記。還至本國、得無量百千陀羅尼門。是名上品上生者。
上品中生者、不必受持讀誦方等經典、善解義趣、於第一義 心不驚動。深信因果、不謗大乘。以此功德、回向願求 生極樂國。行此行者、命欲終時、阿彌陀佛、

行者の身を照らしたまう。もろもろの菩薩と手を授けて迎接す。観世音・大勢至、無数の菩薩と、行者を讃歎して、その心を勧進す。行者見已りて歓喜踊躍す。自らその身を見れば金剛台に乗じて、仏後に随従して、弾指の頃のごとくにかの国に往生す。かの国に生じ已りて、仏の色身の衆相具足せるを見たてまつる。もろもろの菩薩の色相具足せるを見る。光明の宝林、妙法を演説す。聞き已りてすなわち無生法忍を悟る。須臾の間を経て諸仏に歴事し、十方界に遍じて、諸仏の前において次第に授記せらる。本国に還到して、無量百千の陀羅尼門を得。これを「上品上生の者」と名づく。
 23「上品中生」というは、必ずしも方等経典を受持読誦せざれども、善く義趣を解り、第一義において心驚動せず。深く因果を信じて大乗を謗せず。この功徳をもって回向して極楽国に生まれんと願求す。この行を行ずれば、命終わらんと欲る時、阿弥陀仏、