衆生但、首相を観て、これ観世音と知り、これ大勢至と知る。この二菩薩、阿弥陀仏を助けて普く一切を化す。これを「雑想観」とす、「第十三の観」と名づく。」
仏、阿難および韋提希に告げたまわく、「「上品上生」というは、もし衆生ありて、かの国に生まれんと願ずれば、三種の心を発してすなわち往生す。何等をか三つとする。一つには至誠心、二つには深心、三つには回向発願心なり。三心を具すれば、必ずかの国に生ず。また三種の衆生ありて、当に往生を得べし。何等をか三つとする。一つには慈心にして殺せず、もろもろの戒行を具す。二つには大乗方等経典を読誦す。三つには六念を修行す。回向発願してかの国に生ぜんと願ず。この功徳を具すること、一日乃至七日して、すなわち往生を得。かの国に生ずる時、この人精進勇猛なるがゆえに、阿弥陀如来、観世音・大勢至・無数の化仏・百千の比丘・声聞大衆・無数の諸天・七宝の宮殿と、観世音菩薩、金剛台を執りて、大勢至菩薩と行者の前に至る。阿弥陀仏、大光明を放ちて