には水、二つには地、三つには虚空なり。
荘厳水功徳成就とは、偈に「宝花千万種 弥覆池流泉 微風動花葉 交錯光乱転」と言えるがゆえに。
荘厳地功徳成就とは、偈に「宮殿諸楼閣 観十方無碍 雑樹異光色 宝蘭遍囲遶」と言えるがゆえに。
荘厳虚空功徳成就とは、偈に「無量宝交絡 羅網遍虚空 種種鈴発響 宣吐妙法音」と言えるがゆえに。
荘厳雨功徳成就とは、偈に「雨花衣荘厳 無量香普薫」と言えるがゆえに。
荘厳光明功徳成就とは、偈に「仏恵明浄日 除世痴闇冥」と言えるがゆえに。
荘厳妙声功徳成就とは、偈に「梵声悟深遠 微妙聞十方」と言えるがゆえに。
荘厳主功徳成就とは、偈に「正覚阿弥陀 法王善住持」と言えるがゆえに。
荘厳眷属功徳成就とは、偈に「如来浄花衆 正覚花化生」と言えるがゆえに。
荘厳受用功徳成就とは、偈に「愛楽仏法味 禅三昧為食」と言えるがゆえに。
荘厳無諸難功徳成就とは、偈に「永離身心悩受楽常無間」と言えるがゆえに。
荘厳大義門功徳成就とは、偈に「大乗善根界 等無譏嫌名 女人及根欠 二乗種不生」と言えるがゆえに。浄土の果報は、二種の譏嫌を離れたり、知るべし。一つには体、二つには名なり。体に三種あり。一つには二乗人、二つには女人、三つには諸根不具人なり。この三つの過なし、かるがゆえに離体譏嫌と名づく。名にまた三種あり、ただ三つの体のみにあらず。乃至、二乗と女人と諸根不具の三種の名を聞かず、かるがゆえに離名譏嫌と名づく。等とは、平等一相のゆえに。
荘厳一切所求満足功徳成就とは、偈に「衆生所願楽 一切能満足」と言えるがゆえに。
略して、かの阿弥陀仏国土の十七種の荘厳功徳成就を説きて、如来の自身利益大功徳力成就と利益他功徳成就とを示現するがゆえなり。
かの無量寿仏国土の荘厳、第一義諦、妙境界の相の十六句と及び一句、次第に説きつ。知るべし。