無量寿如来に帰命し、不可思議光に南無したてまつる。
法蔵菩薩の因位の時、世自在王仏の所にましまして、
諸仏の浄土の因、国土人天の善悪を覩見して、
無上殊勝の願を建立し、希有の大弘誓を超発せり。
五劫、これを思惟して摂受す。重ねて誓うらくは、名声十方に聞こえんと。
あまねく、無量・無辺光、無碍・無対・光炎王、
清浄・歓喜・智慧光、不断・難思・無称光、
超日月光を放って、塵刹を照らす。一切の群生、光照を蒙る。
本願の名号は正定の業なり。至心信楽の願を因とす。
等覚を成り、大涅槃を証することは、必至滅度の願成就なり。
如来、世に興出したまうゆえは、ただ弥陀本願海を説かんとなり。
五濁悪時の群生海、如来如実の言を信ずべし。
よく一念喜愛の心を発すれば、煩悩を断ぜずして涅槃を得るなり。
凡聖、逆謗、ひとしく回入すれば、衆水、海に入りて一味なるがごとし。
摂取の心光、常に照護したまう。すでによく無明の闇を破すといえども、
貪愛・瞋憎の雲霧、常に真実信心の天に覆えり。