p.444 愚禿鈔
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三に上上の信心
初地已上十地已来の疑難なり。
四に「畢竟じて一念疑退の心を起こさざるなり。」
報仏化仏の疑難なり。
上上の信心について、五実・二異あり。
五実とは、
一に真実決了の義なり、二に実知、三に実解、四に実見、五に実証なり。
二異とは、
一に異見なり、二に異解なり。
報化二仏の疑難について、『弥陀経』を引きて信を勧むるに、二専・四同・二所化・六悪・二同・三所あり。
二専とは、
一に専念、二に専修。
五種なり。
四同とは、
一に同讃、二に同勧、三に同証、四に同体。