同本異訳の『無量寿如来会』に言わく、「若我証得無上覚時、余仏刹中諸有情類、聞我名已、所有善根心心回向願生我国乃至十念、若不生者、不取菩提。唯除造無間悪業、誹謗正法及諸聖人」文
また真実証果あり。すなわち必至滅度の悲願にあらわれたり。証果の悲願、『大経』にのたまわく、「設我得仏、国中人天、不住定聚必至滅度者、不取正覚」文
同本異訳の『無量寿如来会』に言わく、「若我成仏、国中有情、若不決定成等正覚証大涅槃者、不取菩提」文
『無量寿如来会』に言わく、「他方仏国所有衆生、聞無量寿如来名号、能発一念浄信、歓喜愛楽、所有善根回向、願生無量寿国者、随願、皆生、得不退転乃至無上正等菩提。除五無間・誹謗正法及謗聖者」
必至滅度・証大涅槃の願成就の文、『大経』に言わく、「其、有衆生生彼国者、皆悉住於正定之聚。所以者何、彼仏国中無諸邪聚及不定聚」文
また『如来会』に言わく、「彼国衆生、若当生者、皆悉究竟無上菩提、到涅槃処。何以故、若邪定聚及不定聚、不能了知建立彼因故」已上抄要
この真実の称名と真実の信楽をえたる人は、すなわち正定聚のくらいに住せしめんと、ちかいたまえるなり。この正定聚に住するを、等正覚をなるとものたまえるなり。等正覚ともうすは、すなわち補処の弥勒菩薩と