經を聽き竟りて諸の菩薩皆大に歡喜し、起ちて無量淸淨佛の爲に禮を作して去る。南方無央數の諸佛の國、復恒水の邊の流沙の如し。一沙を一佛として其の數是の如し。諸佛各々復諸の菩薩を遣はすこと、無央數にして都て復計ふべからず。皆無量淸淨佛の所に飛び到りて、則ち前みて無量淸淨佛の爲すに禮を作して去る。則ち復四角の無央數の諸佛國、各々復恒水の邊の流沙の如し。一沙を一佛として其の數各々是の如し。諸佛各々復諸の菩薩を遣はすこと、無央數にして都て復計ふべからず。皆無量淸淨佛の所に飛び到りて、前みて無量淸淨佛の爲に禮を作し已りて、頭面を佛足に著け、悉く坐して一面に却き經を聽く。經を聽き竟りて諸の菩薩皆大に歡喜し、起ちて無量淸淨佛の爲に禮を作して去る。佛言はく。八方・上下の諸の無央數の佛、更に諸の菩薩を遣はして、無量淸淨佛の所に飛び到りて、經を聽きて供養し、轉た更相に開避すること是の如し。則ち下面の諸の八方無央數の佛國も、一方は各々復恒水の邊の流沙の如し。一沙を一佛として其の數復是の如し。諸佛各々諸の菩薩を遣はすこと、無央數にして都て復計ふべからず。皆無量淸淨佛の所に飛び到りて、前みて阿彌陀佛の爲に禮を作し、頭面を以て佛足に著け、悉く却き坐して經を聽く。經を聽き竟りて諸の菩薩皆大に歡喜し、起ちて無量淸淨佛の爲に禮を作して去る。上方の諸佛更に諸の菩薩を遣はして、無量淸淨佛の所に飛び到りて、經を聽きて供養し相開避す。前に來れる者は則ち去りて後に來る者を避く。後に來る者供養すること亦復是の如くして、終に休絶し極まる時無し。
譬えば恒沙の如き刹 東方の佛國是の如し 各各諸の菩薩をして 稽首して無量覺を禮したてまつる 西・南・北面も皆爾なり 是の如き恒沙數の土 是の諸佛菩薩を遣して 稽首して無量覺を禮したてまつる 此の十方の菩薩飛びて 皆以衣裓諸の華を以て 天の拘蠶種種の具を 往いて無量覺を供養したてまつる 諸の菩薩皆大に集ひて 稽首して無際光を禮したてまつる 遶ること三匝して叉手して住し 國尊無量覺を歎じたてまつる