妙土廣大にして數限を超ゆ 自然の七寶もて合成せ所れたり 佛の本願力の莊嚴より起る 淸淨大攝受を稽首したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
世界の光曜妙にして殊絶す 適悅晏安として四時無し 自利利佗の力圓滿したまふ 方便巧莊嚴に歸命したてまつる 寶地澄靜にして平なること掌の如く 山川・陵谷の阻て有ること無し 若し佛の神力を須ふれば則ち見はる 不可思議尊を稽首したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
道樹の高さ四百萬里 周圍由旬五十有り 枝葉布くこと里二十萬 自然の衆寶もて合成する所なり 月光摩尼・海輪寶 衆寶の王もて而も莊嚴す 周匝して間に垂るる寶の瓔珞は 百千萬種の色に變異す 光焰照曜すること千日に超え 無極の寶網其上を覆ふ 一切の莊嚴應に隨ひて現ず 道場樹を稽首し頂禮したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
微風樹を吹きて法音を出し 普く十方諸佛の刹に流る 斯の音を聞くもの深法忍を得 佛道を成ずるに至るまで苦に遭はず 神力廣大にして量るべからず 道場樹を稽首し頂禮したてまつる