願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
樹香・樹色・樹音聲・ 樹觸・樹味及び樹法 六情遇ふ者法忍を得 故に我道場樹を頂禮したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
道場樹六根に對するを蒙り 乃ち成佛に至るまで根淸徹なり 音響・柔順・無生忍 力の淺深に隨ひて咸く證を得 此の樹の威德の由來する所 皆是如來五種の力なり 神力・本願及び滿足・ 明了・堅固・究竟願 慈悲・方便稱るべからず 眞無量を歸命し稽首したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
世の帝王從り六天に至るまで 音樂轉た妙にして八重有り 展轉して前に勝ること億萬倍 寶樹の音の麗しきこと倍た亦然なり 復自然の妙なる伎樂有り 法音淸和にして心神を悅ばしめ 哀婉雅亮にして十方に超ゆ 故に我淸淨樂を稽首したてまつる
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
南無して心を至し帰命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。