安樂行道轉經願生淨土法事讚 卷下
沙門善導集記
[轉經分 第一段]
高座入文。
「是の如く我聞きたまへき。一時佛、舍衞國の祇樹給孤獨園に在まして、大比丘衆、千二百五十人と倶なりき。皆是大阿羅漢にして、衆に知識せられたり。長老舍利弗・摩訶目犍連・摩訶迦葉・摩訶迦旃延・摩訶倶絺羅・離婆多・周利槃陀伽・離陀・阿難陀・羅睺羅・憍梵波提・賓頭盧頗羅墮・迦留陀夷・摩訶劫賓那・薄拘羅・阿㝹樓駄、是の如き等の諸の大弟子、并に諸の菩薩摩訶薩、文殊師利法王子・阿逸多菩薩・乾陀訶提菩薩・常精進菩薩、是の如き等の諸の大菩薩及び釋提桓因等の無量の諸天大衆と倶なりき。」
下高に接して讚じて云へ。
願はくは往生せん、願はくは往生せん。諸佛の大悲心無二なり、方便化門等しくして殊無し。彼の莊嚴無勝の土を捨てて、八相示現して閻浮に出でたまふ。或は眞形を現じて物を利し、或は雜類に同じて凡愚を化す。身を六道に分ちて停息すること無し。變現隨宜にして有流を度す。