行道散華七周し竟りて、次に佛前に向ひて立して讚を唱へて云へ。

慙愧す彌陀諸聖衆願往生 我が施主衆生の請を受けたまへ無量樂
般舟三昧樂願往生 慈悲平等にして衆生を度したまふ無量樂
功德を證明し罪障を除きたまへ願往生 存亡の利益思議し難し無量樂
般舟三昧樂願往生 形枯命斷に佛前を期す無量樂
供養莊嚴如法ならざれども願往生 衆生に歡喜の心を布施したまへ無量樂
般舟三昧樂願往生 見聞せんもの涙を流して同じく懺悔せよ無量樂
散華行道訖んぬ願往生 諸佛縁に隨ひて本國に還りたまふ無量樂
般舟三昧樂願往生 普く香華を散じて心に佛を送りたてまつる無量樂
般舟三昧樂願往生 願はくは佛の慈心遙かに護念したまへ無量樂
般舟三昧樂願往生 同生相勸む盡く須く來るべし無量樂

 次に磬子を打ちて、敬禮常住三寶を唱へよ。

[後行分 歎佛咒願]
 次に歎佛の咒願を唱へよ。
 歎佛し竟りて、即ち法に依りて七禮敬を唱へ、隨意を唱へよ。