彼の世界の相を觀ずるに、三界の道に勝過せり、究竟して虚空の如し、廣大にして邊際無し。願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
正道の大慈悲、出世の善根より生ず、淨光明の滿足して、鏡と日月輪との如し。願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
諸の珍寶の性を備へて、妙莊嚴を具足せり、無垢の光焰熾にして、明淨にして世間を曜かす。願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
寶華千万種にして、池・流泉に彌覆せり、微風華葉を動かすに、交錯して光亂轉す。願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
宮殿諸の樓閣、十方を觀るに無礙なり、雜樹に異の光色あり、寶欄徧く圍遶せり。願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
無量の寶交絡して、羅網虚空に徧ず、種種の鈴響を發して、妙法の音を宣吐す。願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
梵音悟すこと深遠なり、微妙にして十方に聞ゆ、正覺の阿彌陀、法王善く住持したまへり。願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。