至心隨喜

歴劫より已來懷ける嫉妒 我慢・放逸は癡に由て生ず 恒に瞋恚毒害の火を以て 智慧慈善根を焚燒す 今日思惟し始めて惺悟して 大精進隨喜の心を發す
隨喜し已りて、心を至し阿彌陀佛に歸命したてまつる。

至心回向

三界の内に流浪して 癡愛もて胎獄に入る 生じ已りて老死に歸し 苦海に沈沒す 我今此の福を修して 回して安樂土に生ぜん。
回向し已りて、心を至して阿彌陀佛に歸命したてまつる。

至心發願

願はくは胎藏の形を捨て 安樂國に往生し 速に彌陀佛の 無邊功德の身を見たてまつり 諸の如來を覲奉らん 賢聖も亦復然なり 六神通力を獲て 苦の衆生を救攝し 虚空法界盡くさん 我が願も亦是の如くならん
發願し已りて、心を至して阿彌陀佛に歸命したてまつる。餘は悉く上の法に同じ

[後夜讚]
第四に謹みて天親菩薩の『願往生禮讚の偈』に依て、二十拜。後夜の時に當りて禮したてまつる。懺悔は前後に同じ。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
世尊、我一心に盡十方無礙光如來に歸命したてまつる。佛敎と相應す。願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。