佛の諸の功德を讚ずるに、分別の心有ること無し、能く速やかに功德の大寶海を滿足せしむ。願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
我を哀愍して覆護して、法種をして增長せしめたまへ、此の世及び後生に、願はくは佛常に攝受したまへ。願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
南無して心を至し歸命して西方極樂世界の觀世音菩薩を禮したてまつる 願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
南無して心を至し歸命して西方極樂世界の大勢至菩薩を禮したてまつる 願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
南無して心を至し歸命して西方極樂世界の諸の菩薩淸淨大海衆を禮したてまつる 願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。
普く師僧・父母、及び善知識、法界の衆生をして、三障を斷除して同じく阿彌陀佛國に往生することを得しめんが爲に、歸命し懺悔したてまつる。
[晨朝讚]
第五に謹みて彦琮法師の『願往生禮讚の偈』に依て、二十一拜。旦起の時に當りて禮したてまつる。懺悔は前後に同じ。
南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
法藏の因彌々遠ければ 極樂の果還深し 異珍參はりて地を作し 衆寶間りて林を爲す 華希有の色を開き 波實相の音を揚ぐ 何してか當に授手を蒙りて 一たび往生の心を遂ぐべし 願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん
南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。