普く師僧・父母及び善知識、法界の衆生をして、三障を斷除して、同じく阿彌陀佛國に往生することを得しめんが爲に、歸命し懺悔したてまつる。

[日中讚]
第六に沙門善導の『願往生禮讚の偈』。謹みて十六觀に依て作る、二十拜。日中の時に當りて禮したてまつる。懺悔は前後に同じ。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
彼の彌陀の極樂界を觀ずるに 廣大寬平にして衆寶もて成ぜり 四十八願より莊嚴より起りて 諸の佛刹に超えて最も精爲り 本國他方の大海衆 劫を窮めて算數すとも名を知らず 普く勸む西に歸して彼の會に同ぜん 恆沙の三昧自然に成ず
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
地下の莊嚴七寶の幢 無量無邊無數億なり 八方八面百寶もて成ず 彼を見れば無生自然に悟る 無生の寶國永く常爲り 一一の寶無數の光を流す 行者心を傾けて常に目に對して 神を騰げ踊躍して西方に入れ
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。