願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
寶池・寶岸・寶金沙　寶渠・寶葉・寶蓮華　十二由旬にして皆正等なり　寶羅・寶網・寶欄巡れり　德水分流して寶樹を尋る　波を聞き樂を覩て恬怕を證す　言を寄す有縁の同行者　努力めて迷を翻して本家に還れ
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
一一の金繩道の上に界し　寶樂・寶樓千万億あり　諸の天童子香華を散じ　他方の菩薩雲の如くに集まる　無量無邊にして能く計ること無し　彌陀を稽首して恭敬して立つ　風鈴樹響虚空に徧じて　三尊を歎説すること極有ること無し
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。
彌陀本願華王の座　一切衆寶を以て成れり　臺上に四幢あり寶縵を張れり　彌陀獨り坐して眞形を顯す　眞形の光明法界に徧し　光觸を蒙る者は心退なり　晝夜六時に專ら想念すれば　終時快樂三昧の如し
願はくは諸の衆生と共に安樂國に往生せん。

南無して心を至し歸命して西方の阿彌陀佛を禮したてまつる。