三十二相ありて通自在なり願往生 身光徧く十方界を照らす無量樂
 世の帝王より六天に至るまで願往生 音樂相勝るること億万重なり無量樂
 佛國の寶林枝相觸るるに願往生 六天の音樂は一にも如かず無量樂
 時に依りて供養の香風起る願往生 樹を拂ふに華飛びて寶池に落つ無量樂
 寶樹の飛華德水に汎ぶや願往生 童子捉取し已りて船と爲す無量樂
 船に乘りて直に蓮華會に入る願往生 化佛・菩薩衣を與へて被せしめたまふ無量樂
 各々香華を執りて佛前に立す願往生 徐徐として遙に散ずれば變じて雲と成る無量樂
 寶雲の莊嚴は即ち是盇なり願往生 即ち寶果を與へて敎へて食せしむ無量樂
 往生の善知識に遇値ひて願往生 淨土彌陀の名を聞くことを得たり無量樂
 佛の願力に因て來りて相見る願往生 常に此の國に住して還る須からず無量樂
 法侶携へ將て林に入りて看れば願往生 足下に輝く光日月に超えたり無量樂
 菩薩の衆會窮盡すること無く願往生 各各身光互に相照らす無量樂
 新往の化生は紫金色なり願往生 諸の大衆と殊異無し無量樂
 或は寶樓に入りて衆中に坐す願往生 大衆見る者皆歡喜す無量樂