忽爾に彼の快樂を思量するに願往生 人人分有り疑ふべからず無量樂
金剛無漏莊嚴の地願往生 明明として相照らすこと千日に超えたり無量樂
彌陀願力莊嚴の地願往生 一の蓮華大寶王を作せり無量樂
葉葉相重なりて八万四なり願往生 一葉に摩尼百千億なり無量樂
一一の摩尼の光千色なり願往生 上虚空を照らし變じて盇と成る無量樂
八万の金剛を臺の上に布けり願往生 眞珠の寶網華を覆ひて籠めたり無量樂
四幢縵を承けて絞絡を垂れたり願往生 獨り眞金功德の身を顯す無量樂
一び華臺に坐して未だ曾て動かず願往生 後際を徹窮して衆生を度す無量樂
普く衆生に勸む常に憶念して願往生 行住坐臥心をして見しめよ無量樂
佛身圓滿にして背相無し願往生 十方より來れる人皆對面す無量樂
倶に願じて心を傾けて相續して念ぜよ願往生 即ち有縁の心眼の前に現ぜん無量樂
淨土の希奇の事を見ることを得るは願往生 皆是佛力遙かに加備したまへばなり無量樂
觀音・勢至華を雙べて坐したまふ願往生 一一の莊嚴亦佛の如し無量樂
四幢・寶幔皆相似たり願往生 寶羅・寶網殊異無し無量樂