三華獨り迥に衆座に超えたり願往生 三身對坐して最も尊たり無量樂
本國他方の菩薩衆願往生 一切の時中に圍遶して讚ず無量樂
此の如きの大海塵沙會願往生 衆生の生ずる者其の中に入る無量樂
是口言もて即ち彼に生ずるに非ず願往生 會ず是專行して身を惜しまざればなり無量樂
寶樓の重疊せる人の造れるに非ず願往生 寶幢・樹林亦皆然なり無量樂
池渠の四岸に皆充徧す願往生 微風暫く觸るるに天樂を奏す無量樂
法響心に灌ぎて毛孔より入り願往生 即ち恒沙の三昧門を悟る無量樂
一一の渠中に華徧滿す願往生 或は開し或は合して人無數なり無量樂
或は坐し或は立して相招喚し願往生 競ひて香華を取りて相供養す無量樂
或は語り或は笑ひて身心樂しむ願往生 即ち閻浮の同行人を憶ふ無量樂
各々誓願を發して遙に加備し願往生 專住して退くこと莫れ盡く來るべしといふ無量樂
一び到りぬれば即ち淸虚の樂を受く願往生 淸虚は即ち是涅槃の因なり無量樂
我が心を表知して相憶念し願往生 各々半座を留めて來る人に與ふ無量樂
同學相隨ひて法界に遊ぶ願往生 法界は即ち是如來の國なり無量樂