池内の蓮華無億數願往生 悉く是十方の同行人なり無量樂
 七日七夜にして蓮華發く願往生 華開けて佛を見たてまつり初眞を得無量樂
 般舟三昧樂願往生 勤修實行して人を欺かざれ無量樂
 中品下生の凡夫等願往生 父母に孝養し人信を行ず無量樂
 臨終に善知識に遇値はん願往生 爲に極樂彌陀の願を説くに無量樂
 説くを聞きて合掌し廻心して向ふ願往生 念に乘じて即ち寶池の中に到る無量樂
 百寶の蓮華臺上の座にして願往生 七七日の後に寶華開く無量樂
 華開けて佛と塵沙の衆とを見たてまつり願往生 一劫已後に無生を證す無量樂
 無生は即ち是阿羅漢なり願往生 羅漢廻心して大乘に向ふ無量樂
 一發已去小心滅して願往生 直に菩提に至るまで退すること有ること無し無量樂
 是の故に天親論を作りて説かく願往生 二乘の心種永く生ずること無しと無量樂
 故に言ふ大乘善根界願往生 畢竟じて永く譏嫌の過を絶つと無量樂
 大小の凡夫平等に攝して願往生 且に六道三塗の難を避ぞく無量樂
 願じて彌陀佛國の内に住せよ願往生 證と不證と亦心閒なり無量樂