極樂に往生せしめたまへ。
南无阿彌陀佛 四には凡そ彼の國に往生せんと欲はば、須く其の業を求むべし。彼の佛の本願に云ふが如し。
(大經卷上)「設ひ我佛を得んに、十方の衆生、我が名號を聞きて、念を我が國に係けて、諸の德の本を殖ゑて、心を至し廻向して我が國に生れんと欲はん、果遂せずば、正覺を取らじ」と。佛子一生の間、偏に西方の業を修せり。修する所の業多しと雖も、期する所は唯極樂なり。今須く重ねて三際の一切の善根を聚集して、盡く極樂に廻向すべし。應に是の念を作すべし。願はくは我が所有一切の善根力に由て、今日決定して極樂に往生せん。
南无阿彌陀佛 五には又本願
(大經卷上)に云く。「設ひ我佛を得んに、十方の衆生、菩提心を發し、諸の功德を修し、心を至し發願して、我が國に生れんと欲はん。壽終の時に臨みて、假令ひ大衆と圍繞して其の人の前に現ぜずば、正覺を取らじ」と。佛子久しく已に菩提心を發し、及び諸の善根もて極樂に廻向せり。今須く重ねて菩提心を發し彼の佛を念ずべし。應に此の念を作すべし。願はくは我一切衆生を利益せんが爲に、今日決定して極樂に往生せん。
南无阿彌陀佛 六には既に知んぬ、佛子本來、往生の業を具せりと。今須く專ら彌陀如來を念じて業をして增盛ならしむべし。然も彼の佛の功德は无量无邊にして具に説くべからず。今現在十方に各々恒河沙等の諸佛、恒常に彼の佛の功德を稱讃したまふ。是の如く稱讃したまふこと、設ひ恒沙劫を經とも終に窮盡すべからず。佛子惣じて應に一心に彼の佛の功德を歸命したてまつるべし。應に念ずべし、我今一念の中に、盡く以て彌陀如來の一切万德を歸命したてまつらん。
南无阿彌陀佛 七には佛子應に彌陀佛の一の色相を念じて心をして一境に住せしむべし。謂く彼の佛の色身は閻浮檀金の如し。威德巍巍たること金山王の如く、无量の相好もて其の身を莊嚴せり。其の中に眉間の白毫は、右に旋りて婉轉せること須彌の如し。七百五倶
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、六百万の光明熾然赫奕たること、億千の日月の如し。是即ち无漏の万德の成就する所、